▼令和8年 第3回定例会 堤 健太郎 一般質問 (令和8年6月11日)

○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎)登壇 おはようございます。私は公明党福岡市議団を代表して、ストーマ装具の基準額見直しについて、能古島における観光振興と誰もが安心して利用できる交通環境について、以上2項目について質問してまいります。
 初めに、ストーマ装具の基準額見直しについて質問いたします。
 大腸がんや膀胱がん、あるいは事故や病気により人工肛門、人工膀胱を造設した方々をオストメイトと呼びます。そして、オストメイトの方々が毎日の生活を送る上で、なくてはならないものがストーマ装具です。
 資料1をお願いします。(資料投影)ストーマとは腸や尿管の一部を体外に出してつくった便や尿の出口で、便を排せつする消化管ストーマと尿を排せつする尿路ストーマがあります。
 続いて、資料2をお願いします。(資料投影)ストーマには筋肉がないため、便意や尿意を調整することができません。そして、これがストーマ装具です。(現物表示)薄いプラスチックフィルムでできており、体に直接貼り付けて使用します。このような装具をつけて便や尿をため、たまったものをトイレで捨て、何日か置きに新しいものに交換します。がんの治療を経て命をつないだ方、突然の事故で生活が一変した方など、様々な方がストーマ装具を使用することで、地域で自立した生活を送られています。投影ありがとうございました。
 また、福岡市バリアフリーマップには、オストメイト対応トイレが227か所掲載されていますが、実際の設置数はさらに多いと思います。ユニバーサル都市・福岡の取組が広がっている証でもあると思います。
 一方、オストメイトの日常生活を直接支えるストーマ装具の給付については、昭和59年に国の補装具給付制度として始まり、平成18年の障害者自立支援法施行に伴い、市町村が実施する日常生活用具給付等事業へと移管されました。以来、基準額の決定は基礎自治体の裁量に委ねられております。外出できる環境は整いつつありますが、毎日の生活を支える装具の給付は実態に追いついているのか。この観点から質問してまいります。
 そこでまずは、本市における日常生活用具給付等事業の概要についてお伺いいたします。
 以上で1問目の質問を終わり、2問目以降は自席にて行います。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 日常生活用具給付等事業につきましては、在宅の障がい児・者に対し、日常生活の便宜を図り、その福祉の増進に資することを目的として、ストーマ装具や紙おむつなど43種目の日常生活用具を給付または貸与する事業でございます。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 43種目もの幅広い用具が在宅で暮らす障がいのある方々の日常を支えているとのことです。
 では、日常生活用具給付等事業の令和6年度の決算額と本事業で給付されている多種多様な種目のうち、給付額の多い上位5種目について、令和6年度の決算額と給付者数をお示しください。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 令和6年度決算額は3億7,134万円余であり、そのうち給付額が多い上位5種目の決算額と給付者数は、まず、ストーマ装具が決算額2億2,134万円余で給付者数約2,000人、続いて、紙おむつが8,195万円余で約600人、拡大読書器が1,186万円余で約60人、特殊寝台が1,059万円余で約70人、最後に、たん吸引器が902万円余で約160人となっております。なお、給付者数は給付件数からの推計でございます。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) ストーマ装具は給付額が全体の約6割を占めており、本事業の中核をなす種目であり、約2,000人もの市民が利用されているとのことです。
そのストーマ装具給付制度について、本市における対象者の要件と現在の基準額をお答えください。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 対象者につきましては、膀胱または直腸機能障がいの身体障害者手帳をお持ちの方、または難病患者等で医師の診断書により必要と認められる方であり、基準額については、蓄便袋など消化器系のストーマ装具が月額8,900円、蓄尿袋など尿路系のストーマ装具が月額1万1,700円となっております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 本市の基準額は月額8,900円であり、利用者は原則その1割である890円を負担します。住民税非課税世帯の方は、この8,900円の基準額内に収まる限り自己負担はありません。国全体で見ても、日常生活用具の総事業費のうち約7割をストーマ装具が占め、当事者が装具を安心して使い続けられるかどうかは、制度の根幹に関わる重要な問題です。
 そこで、本市のストーマ装具給付において、これまでどのような見直しが行われてきたのか、お聞かせください。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 当事者のニーズも踏まえ、日常生活用具検討委員会に諮りながら、皮膚保護剤など給付対象とする附属品を平成25年に従来の10品目から13品目に拡大、さらに令和3年に19品目に拡大するなど、必要な拡充に取り組んできたところでございます。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 附属品の対象を着実に拡大し、当事者の声に寄り添いながら丁寧に取り組んでこられたことが分かりました。我が会派も、これまで当事者団体である日本オストミー協会福岡市支部から直接御要望をいただいてまいりましたが、近年、その声はさらに切実なものとなっています。
 そこで、オストミー協会などの当事者団体から、現行制度に関してどのような切実な声が届いていますか。また、それに対する本市の現在の検討状況についてもお聞かせください。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 当事者団体からは、ストーマ装具の価格の上昇を背景に基準額を増額してほしいとの要望をいただいております。日常生活用具の拡充につきましては、様々な要望もある中で、他都市の状況や障がい者施策全体の中での優先度などを踏まえながら、総合的に検討しております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 日常生活用具給付等事業は、市町村の必須事業でありながら、国からの交付金は予算の範囲内において交付されるものとされています。必ず実施しなければならない事業でありながら、財政的な裏づけは予算次第という構造的な矛盾を抱えた制度であります。そのため、本市において、限られた財源の中で難しいかじ取りを迫られていることは十分に理解をいたします。しかし、申し上げたいのは、制度の充実を求めるといった話ではありません。ストーマ装具は、市販での代替が一切できない専用の装具です。物価高によって装具の価格が上がり、現行の基準額では賄い切れず、自己負担を強いられる当事者が増えています。これが極めて重い負担となっているのです。厚生労働省も令和8年3月、各自治体に対し、実勢価格の調査などを踏まえた定期的な見直しを行うよう通知を発出しています。
 そこでお尋ねしますが、多くの方が使用される蓄便袋など消化器系のストーマ装具を例にすると、政令市における基準額上位3市はどの都市で、基準額は幾らでしょうか。また、本市は何番目でしょうか。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 政令指定都市における消化器系のストーマ装具の基準額は、高い順に、名古屋市が1万3,800円、相模原市が1万2,000円、横浜市及び神戸市が1万1,000円となっており、福岡市は大阪市や北九州市など6都市と並んで、20都市中の8番目となっております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 住んでいる地域によって障がいのある人への支援の水準が異なる自治体格差は、一刻も早く是正されなければなりません。既に他の政令市では、基準額を引き上げる判断が相次いでいます。
先日、神戸市へ視察に伺ってまいりました。神戸市では、当事者の切実な声と物価高騰の実態を重く受け止め、今年4月から消化器系を8,900円から1万1,000円へ、尿路系を1万1,700円から1万3,000円へと実勢価格に近い水準まで引き上げました。この引上げにより、基準額内で購入できる方の割合が消化器系で43%から77%へ、尿路系で55%から73%へと大きく改善されました。本市においても同様の状況にあると推測します。
 そこでお尋ねしますが、本市において、ストーマ装具の実勢価格は現在どの程度上がっていると把握されているのか、お伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 実勢価格が一定程度上昇していることは把握しております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 同じ障がい者を支える国の補装具費支給制度は、国が全国統一の基準を定め、3年に一度、物価や原材料費の動向を踏まえて基準額を定期改定する仕組みがあります。しかし、市町村の裁量に委ねられたストーマ装具の基準額にはそうした仕組みがありません。日本オストミー協会福岡市支部が調査した平成17年と令和5年の比較によると、ストーマ装具の価格は約39%も値上がりしています。私が当事者の方々からお聞きしている範囲では、現在の実勢価格はおおむね1万2,000円程度に達しています。原材料費の高騰や円安による輸入コストの増加が重なり、現行の基準額では実態に追いつかない状況です。また、今後の中東情勢による影響も懸念されます。 こうした状況の中、利用者の経済的な生活実態について、住民税非課税世帯や年金受給者が占める割合を本市はどのように把握されているのでしょうか。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 令和7年度に給付を行った2万2,023件のうち、65.8%が非課税世帯への給付となっております。また、福岡市の利用者における年金受給者の割合は把握しておりませんが、令和3年に国が行った調査では、全国の利用者における65歳以上の方の割合は76.6%となっております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 利用者の3人に2人が住民税非課税世帯、そして、4人に3人が65歳以上という実態は、大多数の利用者が年金を主な収入源として生活されていることを示しております。物価が上がっても年金がそれに見合って増えるわけではありません。基準額が実勢価格に追いついていないため、少なくとも毎月3,000円以上は当事者の自己負担となっています。当事者団体からも基準額を超えた分を自費で払える人ばかりではない、削れるものを削って何とかやりくりしているが、それでも間に合わない方もいるとの切実な声をいただいております。当然、基準額を見直すとなれば、本市の財政負担も増加します。
 そこで、仮に基準額を8,900円から1万2,000円に変更した場合、どれくらい費用が増えるのでしょうか。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 利用者数を令和6年度と同数として試算すると、基準額が1万2,000円となった場合、給付額は6年度の決算額と比較して約4,800万円の増となります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 約4,800万円という数字は決して小さくはありません。財政的な負担増として真剣に向き合わなければならない数字であります。しかし、ここで改めて問いたいのは、ストーマ装具は、選択の余地のない当事者の排せつを支える命に直結した代替不可能な必需品です。
経済的負担により交換の回数を減らさざるを得ない場合、どのようなリスクが生じる可能性が考えられるでしょうか、本市の認識をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 山嶋保健医療局長。
○保健医療局長(山嶋 剛) ストーマ装具の交換が適切に行われない場合には、体への密着性が低下することにより排せつ物などが漏れやすくなる可能性が生じますとともに、その排せつ物などが皮膚に長く付着することで周辺に湿疹やかぶれを引き起こし、そのままの状態が続けば重篤な皮膚炎や感染症につながるおそれがございます。以上です。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) ストーマ装具が適切に交換されない場合の医療的リスクは、当事者の方々が毎日抱えている不安でもあります。
物価高騰という厳しい状況の中で、当事者の経済的負担を軽減するため、本市においても実勢価格に見合った基準額の増額見直しを早急に行うべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) ストーマ装具など必要性の高いものの支援拡充につきましては、早期の実現に向けしっかりと検討を行ってまいります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 大変心強い御答弁をいただきました。ストーマ装具は、オストメイトの方々が毎日の生活を送る上で欠かせないものです。ぜひ、当事者の声に寄り添った早期の実現をお願いいたします。
 最後に、ユニバーサル都市・福岡を掲げ、誰もが安心して自分らしく暮らせるまちづくりを進める本市において、オストメイトの方々が安心して社会参加できるストーマ装具の基準額見直しについて、髙島市長の御所見を求めて、この質問を終わります。
 
○議長(平畑雅博) 髙島市長。
○市長(髙島宗一郎) 障がいのある方が地域で安心して暮らし続けられることは大変重要であると考えています。ストーマ装具など日常生活用具の拡充検討や、また、一人一人に寄り添った相談支援、各種障がい福祉サービスの適切な提供などに取り組み、障がいのある方の生活をしっかりと支えてまいります。今後とも「みんながやさしい、みんなにやさしいユニバーサル都市・福岡」の実現に向けてしっかりと取り組んでまいります。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) ぜひよろしくお願いいたします。
 次は、能古島における観光振興と安心して利用できる交通環境について質問いたします。
 今、日本の観光は大きな転換期を迎えています。日本政府観光局の発表によると、昨年、令和7年の訪日外国人旅行者は過去最高の約4,268万人となり、この6年で1,000万人以上増加しています。旅行のスタイルも物を買う観光から、その土地ならではの自然や暮らしを味わう体験型、滞在型へと大きく変わってきています。
 こうした中で、地方や島が持つ豊かな自然の価値が改めて高まっています。本市は、大都市でありながら、身近に豊かな自然があることが大きな魅力です。子どもたちが身近な場所で自然体験ができるなど、大変恵まれた資源を有しています。中でも私は、非日常感を味わえる島々に大きな魅力と可能性を感じています。
 その一方で、島は地理的に厳しい条件下にあることも事実です。豊かな自然は放置されることで徐々に荒廃することもあり、適正な管理、保全のためにも、そこに人が住み、人が訪れることが必要です。だからこそ、島の魅力を多くの方に知っていただき、足を運んでいただく、観光振興の視点がますます重要になると考えます。日本は島国であり、離島は国土を支える重要な存在として位置づけられています。
これを支える法律として離島振興法がありますが、この離島振興法の目的と、本市において離島振興法に指定されている離島はどこであるのか、お伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 龍総務企画局長。
○総務企画局長(龍 靖則) 離島振興法は、四方を海に囲まれた離島が産業基盤及び生活環境の整備など、他の地域に比較して厳しい状況にあることに鑑み特別な措置を講ずることで、島民の生活の安定及び福祉の向上を図ることなどを目的としたものでございます。福岡市においては、西区の玄界島及び小呂島が同法に基づく離島振興対策実施地域に指定されております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 御答弁のとおり、離島は四方を海に囲まれ、船だけが唯一の交通手段です。西区には、法指定のこの二島のほかに能古島があります。船で僅か10分、周囲12キロの島には、海水浴、釣り、散策、そして、今が旬の甘夏狩りなど、豊かな自然を生かした体験があふれ、心を穏やかに癒やしてくれます。能古島の魅力の一つは、船で行けること、それ自体にあるのではないでしょうか。
 そこでまず、島の暮らしと観光を支える市営渡船の現状について伺います。
 市営渡船4航路におけるコロナ禍前の令和元年度、令和6年度、そして直近の令和7年度の乗客数の推移をお示しください。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 市営渡船の利用者数について、航路別に、令和元年度、令和6年度、令和7年度速報値の順で申し上げますと、志賀島航路が18万6,931人、18万4,380人、17万4,158人、能古航路が83万8,255人、67万697人、69万3,274人、玄界島航路が7万1,083人、6万615人、6万1,841人、小呂島航路が9,376人、8,057人、8,569人となっております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 令和7年度の能古航路は、令和6年度から僅かに回復していますが、コロナ禍前の約84万人にはまだ及びません。4航路の合計でも、かつて100万人を超えていた乗客数が直近でも約94万人にとどまっています。この乗客数の回復の遅れが渡船事業の経営にどう影響しているのか、収支の観点から伺います。
 市営渡船事業の収支状況について、コロナ禍前の令和元年度と令和6年度を比較した場合、どのような状況にあるのか、お示しください。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 市営渡船の収支状況につきましては、令和元年度は歳出合計12億2,485万円余に対し、歳入は乗客収入や使用料、補助金等が6億5,610万円余となっており、その収支差5億6,875万円余を一般会計から市営渡船事業特別会計に繰り入れております。令和6年度は歳出合計15億1,923万円余に対し、歳入は乗客収入や使用料、補助金等が6億1,232万円余で、その収支差9億691万円余を一般会計から市営渡船事業特別会計に繰り入れております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 玄界島、小呂島の航路には国の補助金などもあります。しかし、渡船事業全体の経営改善には利用者の多い志賀島、能古島、この二つの島の観光振興にしっかり取り組むことが重要だと考えます。
現在、本市として取り組んでいる志賀島と能古島の観光振興の取組と、それぞれの予算措置の現状についてお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 吉田経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(吉田宏幸) まず、志賀島については、志賀島及び北崎エリアを対象とした海辺を活かした観光振興事業として、令和8年度は1億4,895万円余を計上しております。具体的には、インバウンド向け滞在促進の商品開発に取り組むとともに、市営渡船を活用した集客促進イベントの開催やサイクルツーリズムにおける案内看板の設置のほか、情報発信を行っております。次に、能古島については、個別の予算を計上しておりませんが、福岡市観光情報サイトで特集記事やモデルコースの掲載、動画の制作、SNSでの投稿などの情報発信を行っております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 同じ市内の魅力ある場所でありながら、志賀島には宿泊税を活用した海辺を活かした観光振興事業があるにもかかわらず、能古島を対象とした個別の観光振興事業はありません。
この現状に対する本市の認識をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 吉田経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(吉田宏幸) 志賀島については、海辺を活かした観光振興を推進するため、Fukuoka East&West Coastプロジェクトを立ち上げ、その実施エリアとして、東は志賀島、西は北崎を位置づけ、宿泊税を充当した事業に取り組んでおります。一方で、能古島については、四季折々の花が楽しめる、のこのしまアイランドパークや、歴史や自然などの資料を展示する能古博物館などがあり、市内でも魅力ある観光スポットであると認識しており、福岡市観光情報サイトでの情報発信や、福岡フィルムコミッションによる映画やドラマのロケ地支援、MICE主催者への能古島の紹介など、宿泊税を活用して取り組んでおります。そのほか、国内外の観光客や海外のデジタルノマドが参加する民間イベントが開催されております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 重ねてお伺いしましたが、志賀島はソフト、ハードの両面から取り組む一方で、能古島は情報発信が中心という状況には変わりありません。情報発信にとどまらない、より踏み込んだ取組が必要ではないでしょうか。
 ところでこの秋、能古島で撮影されたドラマが世界的な動画配信サービスで公開される予定です。その豊かな自然や景観が撮影地として全国、そして世界からも注目されています。それだけのポテンシャルを持つ能古島です。ドラマだけにとどめず、持続可能な観光振興の取組を強化すれば、訪れる人はさらに増えるのではないでしょうか。
志賀島のように、能古島にも宿泊税を積極的に活用した観光振興事業を新たに構築すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 吉田経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(吉田宏幸) 能古島の観光は、これまでの取組に加え、能古島で撮影が行われたドラマのネット配信が予定されていることなどから、国内外の観光客の関心も高まっていくものと認識しております。現在も宿泊税を活用した取組を推進しておりますが、今後とも能古島の魅力を効果的に発信していくとともに、地域の皆様や事業者の御意見を伺いながら、市民生活との調和の取れた観光振興に取り組んでまいります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 前向きな御答弁をいただきました。地域の住民や事業者の皆さんとともに、市民生活と調和した観光振興は私も大変重要なことだと考えます。どうかよろしくお願いいたします。
 観光でにぎわう一方、観光シーズンに船が満員になると、島民の方や島の学校、施設に通う方が乗りたい船に乗れないという事態が懸念されます。実際に島民の方からは、土日はできるだけ島から出たくない、通院のための乗船に困るといった切実な声をお聞きしました。島民の方にとっては、毎日の暮らしに欠かせない日常の足です。今は島民や定期利用者の優先乗船のルールがなく、観光客と同じ列に並んでいただいている状況です。観光客が増えるほど、この問題はさらに深刻になります。
島民、定期利用者に対する優先乗船ルールを確立すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 島民などの優先乗船については、島民の定義をはじめ、島民の生活や経済活動を支える事業者を対象に含めるかどうかなど、その対象範囲の線引きが難しく、また、現場において優先対象者の確認作業が必要となり乗船手続に時間を要することで、運行ダイヤへの影響も懸念されるなど導入に向けては課題が多いと考えております。なお、現在、乗船希望者が定員を上回る場合は、可能な範囲で臨時便を運航するなど島民の利便性の確保に努めているところでございます。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 課題が多いことは理解しました。その上で、日常的に船を利用される方々への乗船時の配慮を引き続きお願いいたします。
 天気に恵まれた今年のゴールデンウイーク、私も家族で能古島に出かけ、多くの人でにぎわう様子を目にしました。フェリーの出発点となる姪浜旅客待合所へは、能古渡船場行きのバスのほか、車やシェアサイクルでも行くことができます。資料3をお願いします。(資料投影)待合所の横には、定期利用者専用の第1立体駐車場と、このスライドのように定期利用者と一般の方が使える第2立体駐車場があります。資料4をお願いします。(資料投影)私も第2駐車場に車を止めたのですが、2階部分には立入禁止や駐車禁止と貼り紙された区画が幾つもありました。
それについては、今年度改修工事が行われると聞き及んでいますが、どのような理由で、具体的にどのような改修を行うのでしょうか。また、その予算規模と実施時期も併せてお答えください。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 姪浜旅客待合所第2立体駐車場については、経年劣化や潮風、波浪の影響により、投影にもございましたとおり床の鉄板の腐食等が進行しておりますことから、安全性及び耐久性の確保を目的として、劣化している部材の取替え及び塗装といった改修工事を実施するものでございます。令和8年度予算において約3億円を計上しておりまして、秋頃から本格的に工事に着手し、今年度中の完了を見込んでおります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 秋から来年春にかけての工事とのことです。その間、駐車場が使いにくくなり、利用者への影響が懸念されます。
改修工事期間中の利用者への影響緩和については、代替駐車場の確保や工事時期、施工の進め方など、どのように行うのか、お伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 改修工事の実施においては、駐車場の利用が集中する行楽シーズンを可能な限り回避した工事時期を設定するとともに、施工範囲を分割し、段階的に工事を行うことにより、工事期間中においても一定の駐車台数を確保するよう努めてまいります。また、必要に応じ、周辺における代替駐車場の確保について検討を進めるなど、利用者への影響の軽減に努めてまいります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 行楽シーズンを回避するとはいえ、利用者への影響が最小限になるよう事前の案内も含め、丁寧な対応をお願いいたします。
 次に、同じ駐車場に関連して、出庫時の渋滞対策について伺います。
 資料5をお願いします。(資料投影)観光シーズンには、駐車場から車が出る際に場内で渋滞が発生しています。SNS上でも、祝日に精算まで長蛇の列で車が進まず40分も待ったなど不満の声が寄せられています。第2立体駐車場は1日1回510円の定額のため、時間を気にせず大変便利なのですが、そこで資料6をお願いします。(資料投影)これが現在の精算機の出口付近に掲示されている案内です。1,010円で精算される方は10円を先に御投入くださいとあります。現金精算ならではの、利用者にとっては少し不便な場面です。こうした現金しか対応していない精算システムが渋滞の大きな要因だと考えます。
 そこで、改修工事と併せて、出庫渋滞の緩和と利便性向上のため、交通系ICカードやクレジットカードに対応した精算システムへの更新をすべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 駐車場出口にございます精算機器については、令和11年1月末までのリース契約となっていることもございまして、現在は、姪浜旅客待合所内の窓口において、事前に精算いただくことによりキャッシュレス決済に対応しているところでございます。今後、事前精算の利用促進に取り組んでまいりますとともに、精算機器の契約更新を見据え、出庫時の渋滞緩和及び利便性向上の観点から、キャッシュレス対応を含めた改善策について検討してまいります。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 御答弁のとおり、令和11年の更新の際には、ナンバープレート認識やスマホでの決済など、最新のキャッシュレス精算システムの導入をぜひ実現していただくようお願いいたします。
 続いて、姪浜旅客待合所の周辺道路の渋滞解消について伺います。
 待合所付近の車道は一方通行です。そのため、観光シーズンに第2駐車場が満車になると、空き待ちの車で道路が渋滞します。かつては、島民の車が第1駐車場から出られなかったということもあったとお聞きしています。
これまで姪浜旅客待合所周辺の渋滞解消について、本市としてどのような取組を行ってきたのかお伺いいたします。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 姪浜旅客待合所周辺の渋滞対策については、これまで平成11年に第2駐車場を立体化し、収容台数を137台から347台に拡充するとともに、平成29年には第1駐車場も立体化し収容台数を60台から196台に拡充し、姪浜旅客待合所周辺の混雑緩和に取り組んできたところでございます。また、能古校区の要望を受けまして、平成21年にバスの乗降中も後続車両がすり抜けできるよう、周辺道路の歩道を一部撤去し、車道を拡幅する対策を講じております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 資料7をお願いします。(資料投影)駐車場収容台数は、平成11年当時と比べ、現在2.8倍にまで拡充されてきました。また、黄色の部分を御覧ください。平成21年には歩道の一部を撤去し、一方通行の車道を拡幅する対策も講じるなど、これまで渋滞の解消に取り組んできたとのことですが、今年のゴールデンウイーク期間中、再び渋滞が発生したと聞き及んでいます。 そこで、渋滞が発生した状況とその原因についてお答えください。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) おただしのございました渋滞につきましては、令和8年5月5日に発生したもので、この日は近年のゴールデンウイークの中でも特に多くの方に渡船を利用いただいた日でございます。姪浜旅客待合所の前面道路は一方通行となっており、第2駐車場の出入口から進んだ先にマリナタウン海浜公園の愛宕浜西駐車場がございます。今回の渋滞は愛宕浜西駐車場も満車となり、本来であれば当該駐車場の入庫待ちの車両が道路の左側に寄せて待機することで、後続車両はすり抜けることが可能なところ、入庫待ちの車両が道路の中央付近で停車していたため、後続車両がすり抜けることができず渋滞が発生したものでございます。なお、この渋滞については、姪浜旅客待合所の職員が入庫待ちの車両に対し、左側に寄せて待機するよう誘導を行うことで渋滞が解消したものでございます。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 資料8をお願いします。(資料投影)先ほどの御答弁を整理しますと、左の図の赤いラインが渋滞が発生した経路です。右の拡大図を御覧ください。海浜公園の駐車場が満車となり、入庫待ちの車が道路の中央付近に止まってしまいました。一方通行のこの道路では、1台の車が中央に止まるだけで後続の車は全く動けなくなります。どこまでその渋滞が延びていたのか、そして何分続いたのか、その全容は把握し切れていませんが、旅客待合所の職員が渋滞していることに気づいて駆けつけて車を左側に誘導し、ようやく渋滞が解消されたようです。利用者の方も対応に当たったスタッフの方も大変な思いをされたことと思います。
 そこでお尋ねしますが、今後も同じことがないよう対策は講じているのでしょうか。
 
○議長(平畑雅博) 鈴木港湾空港局長。
○港湾空港局長(鈴木順也) 今後につきましては、福岡市と愛宕浜西駐車場の指定管理者、姪浜交番などの関係者において、5月5日の渋滞状況の共有と対策について協議を行ったところでございまして、関係者間で連携を図りながら、車両誘導の改善など渋滞対策に取り組んでいくこととしております。以上でございます。
 
○議長(平畑雅博) 堤健太郎議員。
○12番(堤 健太郎) 渋滞の根本的な原因は、ピーク時の駐車需要に対応できる交通環境が十分でないことにあります。関係者間の情報共有や誘導の改善はもちろん大切ですが、それだけでは限界があります。
 さらに、このエリアでは、マリノアシティの跡地に、令和9年春、新たな商業施設の開業が予定されています。マリナ通りをはじめとする交通量のさらなる増加と混雑は避けられません。今後、乗客数、駐車台数が増えることを見据え、中長期的な視点に立った対策を検討していただくよう強く要望いたします。
 島を訪れる人は来る前から期待を膨らませ、そして島での体験を楽しみ、帰ってからもその感動を誰かに伝えます。その期待に応えるには、島の魅力だけでなく、行き帰りの船、駐車場、周辺道路といった交通環境もしっかり整えなければなりません。交通環境を整えることは、満足度を高め、リピーターの獲得にも直結する観光振興の土台だと考えます。
 この質問の最後に、観光振興のさらなる推進とともに、関係局との連携強化を図り、能古島の魅力のさらなる磨き上げと誰もが安心して利用できる交通環境の実現に向け、本市を挙げて取り組んでいただきたいと思いますが、髙島市長の御所見をお伺いして、私の質問を終わります。
 
○議長(平畑雅博) 髙島市長。
○市長(髙島宗一郎) 福岡市は、高度な都市機能が集積する都心部を豊かな自然が取り囲むというコンパクトな都市として国内外から高い評価を受けているところですが、博多湾に浮かび、市営渡船で10分という能古島は、福岡市の魅力や特性を維持向上させていく上でも重要な役割を担う魅力ある島でございます。その能古島につきましては、現在豊かな自然環境や歴史、文化などの魅力について観光情報サイトやSNSによる情報発信に取り組みますとともに、姪浜旅客待合所駐車場の改修工事など、市営渡船の利便性の向上に努めているところでございます。今後とも、これらの取組を着実に進めるとともに、地域の皆さんの御意見を伺いながら、市民生活と調和をした持続可能な観光振興と誰もが安心して市営渡船を利用できる環境づくりをしっかりと進めてまいります。以上です。

 

議員紹介

  1. つつみ 健太郎

    西 区

    つつみ 健太郎
  2. たばる 香代子

    中央区

    たばる 香代子
  3. たのかしら 知行

    博多区

    たのかしら 知行
  4. 石本 優子

    早良区

    石本 優子
  5. かつやま 信吾

    東 区

    かつやま 信吾
  6. 古川 きよふみ

    博多区

    古川 きよふみ
  7. 高木 勝利

    早良区

    高木 勝利
  8. しのはら 達也

    城南区

    しのはら 達也
  9. 尾花 康広

    東 区

    尾花 康広
  10. 松野 たかし

    南 区

    松野 たかし
  11. 山口 つよし

    東 区

    山口 つよし
  12. 大石 しゅうじ

    南 区

    大石 しゅうじ
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