▼令和7年 第3回定例会 たのかしら 知行 一般質問 (令和7年6月11日)

○議長(打越基安) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、一般質問を行います。発言通告者のうちから順次質問を許します。たのかしら知行議員。
 
○17番(たのかしら知行)登壇 おはようございます。質問に入る前に、昨日発生した国体道路の陥没事故について申し上げます。
 通行止め区間を本日6時53分に全面開放されたとのことでした。けが人もなく、最初の通報からこれだけ短時間で復旧できたのは、雨の中、不眠不休で作業に当たっていただきました工事関係者、髙島市長をはじめ職員の皆様のおかげです。迅速な御対応に心からの敬意と感謝を申し上げます。今後、原因究明と再発防止を全力で推進いただけますようお願い申し上げます。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 私は、公明党福岡市議団を代表し、地域を支える見守りと連携の仕組みについて、相生踏切の対策について、安心できる自転車環境の整備について、以上3つのテーマについて質問いたします。
 初めに、地域を支える見守りと連携の仕組みについて伺います。
 先日、博多区の市営住宅で、あるお宅がごみ屋敷となってしまい、上下左右のお部屋の方から異臭や虫の異常発生などで生活ができないとの御相談がありました。私も何度か、ごみ屋敷となった方のところへ訪問させていただきました。住宅供給公社の方と裁判による立ち退き、上下左右のお部屋の方の引っ越し先の御相談など様々に協議もさせていただきましたが、どの内容も結果にはつながらず、結局、難しくとも御本人とコミュニケーションを取るしかないとの結論に達しました。職員の方が途方もない時間と労力をかけて仲よくなり、先日、御本人との了承の下、業者による搬出と清掃、消毒が行えましたとの御報告をいただきました。御相談いただいた近隣の方も大変喜ばれ、今後このようなことがないよう御相談者自身も地域の役員を引き受けて見守りをしていきますとの決意を伺いました。改めて地域における見守りの大切さを実感して、質問をいたします。
 まず、民生委員、市民後見人、地域包括支援センター、企業との連携など相互連携の体制をこれまでつくってこられましたが、それぞれの役割と課題についてお伺いします。
 以上で1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 福岡市におきましては、地域福祉活動の支援やその方の状況に応じた相談支援を行うとともに、緊急時にも速やかに対応できるよう、関係機関や企業、地域などと連携し、見守り推進プロジェクトなど様々な取組を行っております。それぞれの機関等の役割については、民生委員は住民の生活状態の把握や生活に関する相談、助言など、地域包括支援センターは高齢者の総合相談や介護予防、権利擁護など、企業は電気、ガスなど広く訪問活動を行っている企業を中心とした見守り活動など、介護事業者は介護保険サービスを通しての見守りなど、市民後見人は御本人に寄り添った財産管理や意思決定の支援などを担っております。今後、高齢化がさらに進展し、地域で支援が必要な方が増えていくことが見込まれる中で、より多くの方々や企業が参画できる環境をつくっていくことが課題であると認識しております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 環境をつくっていくことが課題と御答弁にありましたが、その一つが情報ではないかと考えます。
 3月の補足質疑で我が会派の石本議員が終活情報の登録について要望しております。終活の意味だけではなく、日々の見守りの意味でも必要な仕組みではないかと考えますが、緊急連絡先の登録制度を今まで行政としてつくってこられなかった理由についてお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 福岡市におきましては、緊急通報システムにおいて、利用者に緊急連絡先を登録いただいた上で緊急時に活用するとともに、いざというときに緊急連絡先などの情報を救急隊員や医療機関、地域の方などと共有するツールとして安心情報キットの配付などを行っております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 本市として、緊急連絡先、かかりつけ医、生前連絡先などの情報登録、窓口、電話対応での登録制度を整え、病院、警察、消防、福祉事業所などに対する区役所、市役所からの回答ができる体制に向けて御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 緊急連絡先などにつきましては、緊急時に医療機関や消防などが必要な情報を把握できるよう、今後、様々な方法を検討してまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 今後、緊急連絡先の登録制度をつくった場合、避難行動要支援者の名簿と連携できれば、作成においても、日々の見守りにおいても補える部分があると思いますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 避難行動要支援者名簿につきましては、災害対策基本法において、避難支援等の実施に必要な限度で利用することができるとされております。このため、本人の同意を得て、地域の避難支援等関係者に提供しておりまして、災害時の円滑な避難支援に向け、個別避難計画の作成や日頃からの見守り活動にも活用されております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 今年度から全区への設置となりました福祉の総合相談窓口に訪れた方へ、地域や親族に頼れる人の有無を確認し、状況の把握を進められるのではないかと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 福祉の総合相談窓口におきましては、福祉に関する様々な課題を抱えた方に対し、包括的な相談支援を行うこととしており、緊急時など、いざというときも含め、必要な方が必要な支援を受けられるようしっかりと取り組んでまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 現在、地域の見守りにおいて大きな力を発揮していただいております民生委員について伺います。不足している人数と本市の民生委員をサポートするために行っている対応についてお示しください。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 民生委員につきましては、6月1日現在で定数が2,550人、現員数が2,365人、欠員数が185人となっております。民生委員のサポートについては、地域共生推進員の増員や広報の充実、活動費の増額などを行っており、12月から新たに新任委員をサポートする制度を創設するなど、民生委員が活動しやすい環境づくりを進めております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 185名の欠員とのことです。
 御答弁いただきましたように、本市としてもできる手を打たれながら、民生委員のサポートに取り組んでいますが、民生委員が不足している原因について、本市の認識をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 民生委員につきましては、高齢化の進展や独り暮らしの高齢者の増加、就業状況の変化などにより成り手の確保が難しくなっているものと認識しております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 民生委員のサポートをする地域共生推進員の増員や新任委員をサポートする制度など、先ほどの御答弁から新しい方への後押しをしていく意気込みを感じますが、それが新しい世代へと伝わっていく発信になっているかが大切です。そのためには何とか体験してもらい、意見を反映できる仕組みになっているのか、オンライン対応なども含め、今までどおりのやり方だけではなく、若い民生委員の意見が取り入れやすい地域への理解促進も重要になります。各地で小中学生がジュニア民生委員など親しんでもらう取組も始まっています。東京都多摩市では友愛フレンズ事業を立ち上げ、大学生による見守り、訪問活動を期間限定で開始したとのことでした。
 本市でも大学生や専門学生などと連携し、体験民生委員制度などを設け、現在の民生委員などとチームで地域に入ってもらえるようヒアリングを行い、有望な活動アイデアに対しては予算をつけるようなモデルケースに取り組んではどうかと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 大学生や専門学校生など若い世代のアイデアや力を地域福祉活動に生かしていくことは大変重要であると認識しております。これまでも地域で行われているふれあいサロンの活動に専門学校生が参加するなどの取組を行ってきたところであり、こうした取組をさらに進めてまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 ここからは、地域住民の立場で本人に寄り添った財産管理や意思決定支援などを行うと御答弁にありました市民後見人の育成状況とその目標数についてお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 市民後見人につきましては、令和4年11月に初めて選任が行われて以降、これまでに14人が誕生しており、10年度までに37人を選任することを目指しております。今年度も15人の方を対象に養成研修を実施することとしており、より多くの方に市民後見人として活躍していただけるよう取り組んでまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 我が会派としても20年来の提案を行い、本市でも成年後見推進センターを設置いただきました。最初の御答弁の中に、地域で支援が必要な方が増えていくことが見込まれるとありました。市民後見人のニーズが高まる中で、令和10年度までに37人を選任するという目標に向けた具体的な取組を伺いたいと思います。
 市民後見人を目指す方にとって受講しやすいカリキュラムになっているのか、交通費や受講料などの補助制度、関連資格の取得への支援はあるのか、責任の重さや不安を減らすための配慮、市民後見人の活動を本人のキャリアに生かせる部分があるのかなど、市民後見人の育成についてどのように取り組んでいるのか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 市民後見人については、国のカリキュラムに沿った養成研修を開催するとともに、スキルアップ研修などを行い、育成を図っております。土曜日を中心に開催し、オンラインでの受講にも対応するなど様々な方が受講しやすいよう取り組むとともに、市民後見人に選任された後も安心して活動できるよう、令和3年度に設立した成年後見推進センターを中心に、弁護士等の専門職団体や家庭裁判所と連携しながら活動への助言を行うなどサポート体制の充実を図っております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 御答弁から、本市として市民後見人になろうとする方に対する負担を減らし、様々な角度からサポートに取り組まれていることが分かりました。これから大切なのは、この仕組みを知っていただくことです。
 また、市民後見人をより身近なものとして感じてもらう必要があります。広報映像を拝見させていただきましたが、情報としては理解することができました。一方、市民後見制度は地域の一人に寄り添い、力になっていこうというものですので、不安や喜び、乗り越えていく過程の物語も必要であると感じます。
ぜひそういった目線を入れて周知に努めていただきたいのですが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) より多くの市民に市民後見人の役割や実際の活動について知っていただけるよう、市政だよりをはじめ、様々な広報媒体を活用して周知を図るとともに、医療、福祉、司法の関係者や民生委員、金融機関などで構成する権利擁護支援ネットワークも活用しながら、効果的な情報発信に取り組んでまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 見守りの要として民生委員、市民後見人について伺ってまいりましたが、地域のためにいつも心を配り、支えてくださる自治会、町内会長が一番大きな支えであることに感謝を忘れず、新たな仕組みづくりを進めていただきたいと切に願います。
 また、冒頭の訪問させていただいたお話のように、地域だけでは近い距離感だからこそ、地域が努力をしていてもこじれてしまい、前に進まない場合もあります。地域に行政の目、少し距離のある見守りも大切です。
 そこで、地域担当臨時職員として、例えば、学生の間の期間限定採用とし、働く時間も相談して決められるようにし、地域に入ったときに気づいたことや提案などを出してもらうと、今までとは違った角度で地域とのつながりも広がっていくと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 藤本福祉局長。
○福祉局長(藤本広一) 議員御指摘のとおり、若い世代のアイデアや力を生かしていくことは、地域福祉活動に新しい視点を取り込み、活性化することにもつながると考えております。若い世代が様々な形で地域福祉活動に参加できるよう、引き続き取組を行ってまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 見守りについては、どこまで取り組むのか、財源、労力を考えると大変難しい問題です。しかし、放置してしまうと、より労力もかかり、財政的にも負担になる可能性が出てきます。日頃から地域の皆様方に御協力いただくほかないところではありますが、行政も頻度は少ないとしても直接つながっておくことは、問題が発生したときの解決のために非常に重要であると感じます。
 この質問の最後に、地域を支える見守りと連携のよりよい仕組みに向けた髙島市長の決意をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 髙島市長。
○市長(髙島宗一郎) 超高齢社会を迎える中、地域、企業、民生委員や行政などが一体となって、地域における見守り、支え合いを進めていくことは大変重要であるというふうに考えてございます。福岡市におきましては、地域福祉活動の支援ですとか一人一人の状況に応じた相談支援を行うとともに、見守り推進プロジェクトや、また、民生委員の活動支援、そして、市民後見人の育成などを進めているところでございます。引き続き、地域に関わる様々な方々とともに、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるようにしっかりと取り組んでまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 資料1をお願いします。(資料投影)続きまして、資料2をお願いします。(資料投影)資料3をお願いします。(資料投影)投影ありがとうございました。
 ただいま御覧いただきました相生踏切の対策について伺ってまいります。
 まず、平成18年度に実施された踏切交通実態総点検では、相生踏切は緊急に対策が必要な踏切として抽出をされています。この緊急に対策が必要な踏切とはどのような基準で抽出されるのか、お示しください。また、これまでにどのような対策が取られてきたのか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 緊急に対策が必要な踏切につきましては、ピーク時の遮断時間が1時間当たり40分以上となっている開かずの踏切、踏切の遮断により自動車及び歩行者の滞留が多く発生している自動車と歩行者のボトルネック踏切、踏切前後の歩道に比べて踏切内の歩道が狭いもしくは歩道がない歩道が狭隘な踏切のいずれかに該当する踏切となっております。相生踏切におきましては、平成18年度の総点検時、開かずの踏切、自動車と歩行者のボトルネック踏切、歩道が狭隘な踏切の全てに該当していたものでございます。
 これまでの対応としましては、開かずの踏切、自動車と歩行者のボトルネック踏切への歩行者対策といたしまして、地域からの要望を踏まえ、平成25年度に歩行者の通行経路を確保するための横断歩道橋を設置しております。また、歩道が狭隘な踏切への対策といたしまして、平成26年度に踏切を拡幅し、歩道を設置しております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 開かずの踏切について伺います。
 踏切が一番開かない時間とその時間帯をお示しください。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 鉄道事業者からの聞き取りによりますと、相生踏切につきましては、令和6年度の調査において、踏切が一番開かない時間は午前9時から10時の時間帯で、遮断時間は約48分となっております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) これだけ長い時間開かない踏切は、福岡市内だけでなく、全国でも指折りの踏切になるかと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 国が令和4年12月末に公表している踏切道安全通行カルテの中で、相生踏切は九州内で遮断時間が最も長い開かずの踏切となっております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) ボトルネック踏切でもあるということですが、1日の交通遮断量についてお示しください。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 交通遮断量とは、踏切道安全通行カルテにおいて、ボトルネック踏切を抽出するために設けられている指標でありまして、1日の自動車及び歩行者等の交通量と踏切遮断時間を掛け合わせて算出されるものでございます。令和4年12月末の踏切道安全通行カルテによりますと、令和3年9月末時点において、自動車交通遮断量は3万6,355台、歩行者等交通遮断量は4万8,416人となっております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 経済損失は大変大きいのではないかと感じる数値です。
 車への対策についてお尋ねします。
 アンダーパス、オーバーパス、並ぶ前の車両への踏切待ち時間の案内や周辺道路への迂回対策などの検討をしてこられたのか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 相生踏切につきましては、現時点では車両への待ち時間の案内等は行っておりませんが、以前より対応が必要な箇所であるという認識の下、周辺の道路ネットワークとして、南八幡アンダーパスや跨線橋である新和橋の立体交差により交通の円滑化、分散化を図ってきたところでございます。また、歩行者の安全確保や車両の円滑な通行を図るため、平成26年度に踏切を拡幅し、歩道を設置しております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 資料4をお願いします。(資料投影)こちらは踏切周辺の地図です。AからCは迂回路になります。資料5をお願いします。(資料投影)A近くの迂回路を見てみます。資料6をお願いします。(資料投影)このように狭いです。資料7をお願いします。(資料投影)Bのほうの迂回路を進んでみると、資料8をお願いします。(資料投影)こちらもかなり狭いです。
 資料9をお願いします。(資料投影)非常に狭いので、道路幅を測ってみました。資料10をお願いします。(資料投影)道路幅は2メートル弱でした。資料11をお願いします。(資料投影)この非常に狭い迂回路を進むとBのT字路に突き当たります。資料12をお願いします。(資料投影)突き当たった先の道は一方通行なので、右折しかできません。資料13をお願いします。(資料投影)寿町交差点から踏切方向の道路は、踏切手前で一度並んでしまうと待ち時間も長く、迂回しようにもDの道は一方通行なので左折できません。Aを右折した道は車をこすりそうなほど狭く、通り抜けても、Bの一方通行の道に出て右折することになり、踏切につながる道、Cの場所にまた戻る形になっています。資料14をお願いします。(資料投影)このような状況もあり、車両は本来踏切に入る際には前の車両が渡り切ってから入らなければいけませんが、私が見ていたこの日は、ほとんどの車が写真のように前の車が渡り切るのを待ち切れずに踏切内に入っておりました。資料15をお願いします。(資料投影)驚いたのは、救急車も入ってきたことです。御担当者に伺ったところ、福岡市、大野城市、春日市で消防、救急の日常経路として利用されているとのことでした。投影ありがとうございました。
 救急車、消防車は対向車線に並んでも先頭に並ぶことができますが、一般車両については、そういった割り込んでくる緊急車両も含め、いつ渡れるのか分からない状況に置かれる可能性がありますので、せめて案内だけでもあれば運転手の方のお気持ちも違う気がいたします。
 こうした状況を踏まえ、車両への対策も地域ともっと話し合い、進めていくお考えはないのか、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 運転者に対しまして前方に踏切があることを周知するなどの車両への対策につきましては、混雑緩和に有効な場合もあると認識しております。一方で、案内の仕方によりましては、生活道路への流入を助長するおそれがあることなどから、周辺の道路状況や交通状況を踏まえ、慎重に検討していく必要があると考えており、まずは交通の実情などについて地域の意見を伺ってまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 次に、歩行者対策を伺います。
 横断歩道橋を渡る際の距離と線路内を歩く際の横断距離をお示しください。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 相生踏切におきましては、横断歩道橋を渡る際の距離は約130メートル、一方、線路内を歩く際の横断距離は約27メートルとなっております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 資料16をお願いします。(資料投影)踏切前で自転車の方も並んでおられました。資料17をお願いします。(資料投影)歩道橋の写真です。しばらく現場で待ちましたが、自転車の方も歩行者も横断歩道橋の利用はありませんでした。資料18をお願いします。(資料投影)写真から伝わりますでしょうか。ベビーカーやシルバーカーを押して動かれる方にはプラス100メートルの上り下りがいかに大変なことか、想像してみてください。しかも、この踏切は、歩道橋の高さも通常の歩道橋が4メートルほどの高さに対して6メートルとなっており、より高く上る必要があります。そのため、距離と高低差で戸惑い、結局歩道橋ではなく、踏切を渡ろうとする方も少なくありません。投影ありがとうございました。
 踏切に入り、渡ろうとする際に警報機が鳴り始めてから遮断機が下りるまでの時間をお示しください。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 鉄道事業者からの聞き取りによりますと、相生踏切については、現時点において警報開始から遮断機が下りるまで約20秒となっております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 現地を歩いていただければ分かりますが、あの長い踏切を20秒で渡るのは、御高齢者や障がい者、お子様連れにとっては焦りを生みます。そのため、混み合っている時間や警報が鳴った際に踏切を急いで渡ろうとして、線路にベビーカーやシルバーカーの車輪が引っかかって転倒されたり、慌てふためく場面を多数伺っております。あまりに長い待ち時間、通常よりも高低差のある歩道橋がこの状況を起こしているとも言えます。こうした状況を踏まえて、以前よりエレベーター設置を加えたバリアフリー化を訴えてまいりました。
 市民からもお問合せや要望があったはずですが、市民からの声や課題について、本市の認識をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 相生踏切につきましては、これまでに実施してまいりました横断歩道橋の設置並びに踏切の拡幅による歩道設置により、歩行者の安全な通行に対して一定の効果は得られていると認識しております。しかしながら、当該横断歩道橋につきましては、利用者が階段や斜路を上り下りする必要があることから移動距離が長く、かつ上下移動もあり、市民の皆様からも、安全に踏切を渡るために横断歩道橋を利用したいが、高齢の方などには負担が大きいといった声が寄せられており、バリアフリーの観点において課題があると認識しております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 先日、この質問に先立って、地域の方へお話を伺ってまいりました。本日傍聴にも多数いらっしゃっております。歴代の自治会の会長の皆様は、この相生踏切のエレベーター設置を今も心待ちにしておられました。また、新しい会長に対して地域の集いの際に住民の方から、相生踏切の件はどうなっているんだ、あんた、ちゃんと要望しているのかとの厳しい御意見が飛び出したとのことでした。地域から強い思いがあるのです。こうした思いを受けて、今回質問をさせていただいております。
 改めてお伺いします。
 相生踏切は、地域の状況を踏まえても、安全な通行のためにも、エレベーター設置までのバリアフリー化は必要不可欠であると考えます。課題を認識しておられながら、これだけ長い間進められない理由が何かあるのでしょうか。これは昨日今日の要望ではありません。何か大きな被害が出るまで対策はできないということなのでしょうか、御答弁を願います。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 相生踏切横断歩道橋へのエレベーター設置につきましては、必要性は認識しているものの、構造やスペースなどの課題の整理を行う必要があり、また、当該横断歩道橋を含む市内全ての横断歩道橋について、周辺の代替経路を含めたエレベーター設置の必要性の整理や構造の確認などを実施してきたことから検討に時間を要しているところでございます。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 様々な事情も含め、検討を進めておられるとは思いますが、相生踏切は日本でも有数の開かずの踏切です。渡り切るまでの距離も長く、遮断時間も大変長い。そのような踏切がこの福岡市にあることは事実です。バリアフリー化の対策としてほかに選択肢がないのであれば、日々の生活に利用される住民の皆様に寄り添った速やかな対応を心より願うところです。
 局長、御答弁にありました一番開かない午前9時から10時の相生踏切に行ってみてください。地域の方へ向けて寄り添った局長の御答弁を期待し、この質問を終わります。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 相生踏切につきましては、私自身も改めて実際に現地を確認してまいりました。その中で、横断歩道橋について一定の利用者が確認できた一方で、高齢者や車椅子の方は遮断機が上がるのを待っておられ、横断時の安全かつ円滑な移動の観点から、さらなる改善が必要であるというふうに感じたところでございます。本市としましても、相生踏切横断歩道橋につきましては、バリアフリーの観点からエレベーター設置の必要性が高いと認識しており、当該箇所のエレベーター設置に向け、しっかり検討してまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) エレベーター設置、ぜひよろしくお願いします。
 3つ目のテーマ、安心できる自転車環境の整備について伺います。
 博多区では、令和6年3月に桜並木駅が開業し、新たなまちの景色が広がっていますが、その近くで気になる道路があるので、まずその場所についてお尋ねいたします。
 西春町から春町にある桜並木は地域の皆様に愛されています。そこにある桜並木通りの車道は幅が広いため、片側1車線を実質2車線として使用されている道路ですが、この道路は1車線なのか2車線なのか曖昧で、どこを走行していいか分からないといった声もよく聞いております。
 そこで、この道路について、自転車道整備や歩道の拡幅計画があるのか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 当該道路は、都市圏南部を東西に結ぶ都市計画道路那珂川宇美線として位置づけられておりますが、現時点におきまして、自転車通行空間や歩道の拡幅を含む都市計画道路整備の予定はございません。一方で、西鉄天神大牟田線の高架化に伴う踏切の廃止や桜並木駅の開業により、当該道路を通行する自動車の速度上昇及び歩行者や自転車の増加など交通環境の変化や、地域の皆様に親しまれている桜並木が形成されていることを踏まえながら、交通安全対策について検討してまいります。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 地域の皆様から関心が高く、問合せが多い場所であることを踏まえて対応を願います。
 個別の話はこれぐらいにして、ここからは全体的な自転車環境整備についてお尋ねします。
 各区の自転車通行空間の整備状況と今後の計画についてお伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 各区の令和6年度末時点における自転車通行空間の整備延長につきましては、東区55.6キロメートル、博多区14.9キロメートル、中央区17.3キロメートル、南区18.1キロメートル、城南区4.1キロメートル、早良区15.2キロメートル、西区26.8キロメートルとなっており、整備の総延長は152キロメートルでございます。今後の計画といたしましては、現在策定中の自転車活用推進計画において、令和10年度末までに累計190キロメートルを整備する予定であり、令和7年度は10.1キロメートルを整備する予定でございます。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 整備の進まない道路への課題と対策についてお伺いします。
 
○議長(打越基安) 竹廣道路下水道局長。
○道路下水道局長(竹廣喜一郎) 自転車通行空間につきましては、道路幅員が限られているという制約の中で車道部に整備を進める必要があり、幅の狭いタイプの側溝に改良することや中央分離帯を縮小するなど、自転車、自動車それぞれの有効幅員をなるべく広く確保できるよう工夫しながら整備を進めております。以上でございます。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 本市の自転車が関連した事故の件数について、また、自転車対歩行者、自転車対車両、自転車単独について、それぞれ10年前、5年前、直近でお示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) お尋ねの事故件数につきましては、平成27年が2,582件で、うち対歩行者が89件、車両相互が2,484件、自転車単独が9件、令和2年が1,439件で、うち順に73件、1,363件、3件、6年が1,212件で、うち順に64件、1,148件、ゼロ件となっております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 事故件数は減少傾向にあるようです。
 自転車が関連した事故で、自転車乗用中の死者数を10年前、5年前、直近でお示しください。
 あわせて、その事故が発生した区と亡くなられた方の年齢層をお示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 自転車乗用中の死者数、事故が発生した区、亡くなられた方の年齢層の順で申し上げますと、平成27年は死者2人、博多区と中央区で30代と50代、令和2年は死者2人、博多区と西区で70代と80代以上、6年は死者2人、いずれも東区で70代と80代以上となっております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 死者数は横ばいで、高齢者層の死者数が増えているようです。
 自転車事故や検挙されるのはどのような場合が多いのか、お示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 県警察によりますと、自転車事故につきましては、自転車と自動車や自転車同士といった車両相互の出会い頭や左折時の事故が多く、また、検挙につきましては、信号無視や整備不良、通行区分違反によるものが多くなっております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 自転車に乗る方の保険への加入状況について伺います。
 条例施行前の5年前と直近でお示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 保険の加入率につきましては、市政アンケート調査によりますと、令和2年度が52.4%、6年度が66.8%となっております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 加入率が15%以上上昇したことから、条例施行の効果があったようです。
 令和2年から福岡県だけでなく、本市においても、条例で損害賠償保険の加入が義務になっていますが、加入率向上に向けた本市の取組と今後の目標値についてお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 保険の加入率向上に向けましては、市政だより、市ホームページ、SNSなどを活用した広報や、自転車販売店や自転車安全利用推進員による周知協力に加え、街頭キャンペーン、自転車教室、出前講座など様々な機会を捉えて周知、啓発を行っております。また、保険加入率の目標値は100%としております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 御答弁によると、目標値100%とのことですが、ここ数年はずっと60%台で推移していると伺っています。
 100%という目標は、いつまでに達成することを目指されているのでしょうか。また、どのようにして達成を目指すのか、具体的な対策についてもお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 加入率の目標年次は令和10年度としております。具体的な対策につきましては、これまでの取組に加え、デジタルサイネージを活用した広報や保険会社と連携した啓発活動などを行ってまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 目標までまだ遠いため、さらなる取組を求めます。
 自転車ヘルメットの着用率について伺います。
 努力義務になる前と現在の数値をお示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 県警察の調査によりますと、福岡市を含む福岡地区のヘルメット着用率は、令和5年2月が3.5%、6年7月が11.9%となっております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 努力義務となり、一定の効果を感じる着用率の伸びではありますが、この着用率は全国平均でどのような位置づけなのか、お示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 警察庁の令和6年7月の調査によりますと、ヘルメット着用率の全国平均は17.0%となっておりまして、福岡地区の着用率は全国平均を下回っております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 着用率改善のために本市が行っていることや、今後の目標値があればお示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 着用の促進に向けましては、市政だより、市ホームページ、SNS、デジタルサイネージなどを活用した広報や、県警察の自転車ヘルメット着用推進宣言事業所制度の周知に加え、県警察と連携した街頭キャンペーン、自転車教室、出前講座など様々な機会を捉えて周知、啓発を行っております。今後とも、さらなる着用率の向上に向けて啓発に取り組んでまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) ヘルメット着用率の目標がないようです。
 外国人の方への交通ルールの周知方法を伺います。
 現在の対応を示しください。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 外国人への周知につきましては、交通安全全般のルールについて、多言語で表記したチラシやパンフレットの配布、市のホームページでの案内などを行いますとともに、日本語学校に通う学生に交通安全の出前講座を実施しております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 博多区では、御笠川沿いの道を博多駅に向かって多くの方が並んで走行されている時間帯があり、車両の方も歩行者の方も大変怖いとの声をいただいています。全員が海外出身の方ではないと思いますが、現地で拝見した限りではその比率が高いように感じました。一方、自転車のチラシを拝見すると、県からも市からもたくさんのチラシが存在し、どれが一番持っておくべき情報なのか、市民にとっては分かりにくいとの声があります。日本人ですら分かりにくいのですから、海外の方にしてみればなおさらです。
 資料19を投影してください。(資料投影)多言語対応のチラシになります。並進を禁止するイラストはなく、2人乗りのイラストのみです。多言語対応版以外のチラシでは掲載されているものもありました。投影ありがとうございました。
 このように、外国人向けのチラシには、並進──並んで走行することを禁止についてのイラストがついていなかったりするため、本市から配布するものについては、共通した情報を分かりやすく提示していくべきと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 交通ルールにつきましては、イラストを活用するなど、より分かりやすい広報物を作成して周知、啓発に努めてまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 道路交通法上、自転車は車道の通行が原則ではありますが、どのような場合なら歩道の通行ができるのかをお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 普通自転車が歩道通行できるのは、道路標識や道路標示によって普通自転車が歩道を通行できることとされているとき、普通自転車の運転者が13歳未満の子ども、70歳以上の者または車道通行に支障がある身体障がい者であるとき、車道または交通の状況に照らして、通行の安全を確保するために普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるときとされております。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) いわゆるママチャリを使われている方などから、車道を走るのは自転車通行空間や矢羽根があっても怖いため、歩道を走っては駄目でしょうかとの声がよく寄せられます。
 今御答弁をいただいた普通自転車が歩道を通行することがやむを得ないと認められるときとは具体的にどのような場合になるのか、もっと市民が理解できるような周知をすべきと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) お尋ねのやむを得ないと認められるときにつきましては、国家公安委員会告示の交通の方法に関する教則によりますと、「道路工事や連続した駐車車両などのために車道の左側部分を通行することが困難な場所を通行する場合や、著しく自動車などの交通量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追越しをしようとする自動車などとの接触事故の危険がある場合など、普通自転車の通行の安全を確保するためやむを得ないと認められるとき」とされております。また、交通ルールの詳細につきましては、市ホームページやSNSなどを活用し、分かりやすく丁寧な周知に努めてまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 2026年4月1日には、改正道路交通法の施行により、自転車に対しても反則金制度の導入が予定されています。その施行を控え、多くの市民の方から、自転車通行空間の整備や反則行為の案内をしっかりせずに取締りだけを進めないでほしいとのお声をいただきました。
 そのため、特に取締りの対象となる項目について、分かりやすく市民に周知していただきたいのです。自転車ルールの周知用チラシの完全版や多言語対応版ガイドブックといった広報物を作成いただき、全戸配布、スーパーやホームセンターなど身近な場所での配布もあると市民に情報が届きやすいと考えますが、改正道路交通法の新ルールについて、福岡市ではどのように市民に周知していかれるのか、お伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 自転車に対する反則金制度の導入など、道路交通法の大きな、また、広範な改正が控える中、新しい交通ルールを周知し、理解の普及を図ることが重要であると考えております。このため、多言語版を含め、改正法の内容を反映させたチラシやリーフレットなどを作成しますとともに、市ホームページ、SNSを活用した啓発、また、広報物の全戸配布を検討するなど効果的な周知を行ってまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 市民の関心が高いことをお伝えしておきます。
 地域における危険箇所、運転注意場所の共有や講習はどのように行われているのでしょうか。保険の加入率も100%にはまだ遠い状況でした。また、講習の受講者を増やし、多くの方に交通ルールを理解していただくため、受講者へのヘルメットの助成、プレゼントなど新たな促進をしてはどうかと考えますが、御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 地域におきましては、福岡市通学路交通安全対策点検プログラムに基づき、通学路の危険箇所を把握したり、地域住民で校区の安全安心マップを作成し、危険箇所等を共有するとともに、様々なリスクを紹介する出前講座を実施いたしております。教室や講座におきましては、交通安全に資する啓発品を活用しながら、効果的な啓発に努めているところでございます。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) 自転車のヘルメット助成については、多くの自治体で始まっており、市民からの要望も多いお話です。全市的に行うのが難しいのであれば、通学に自転車を使わなければいけない御家庭や地域を絞ってのモデルケースからでも取り組んでいけば、全国平均よりも低かったヘルメットの着用率向上や事故の場合の効果検証も図れると考えます。事故の際に命を落とされる方は頭部へのけがが多いためです。
ぜひ福岡モデルについて御所見をお伺いします。
 
○議長(打越基安) 舟越市民局長。
○市民局長(舟越伸一) 自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方は、過半数が頭部に致命傷を負っており、被害の軽減には頭部を守ることが重要であることから、ヘルメットの着用が努力義務化されたものと承知をしております。ヘルメットの着用促進に向けましては、今後、他都市の動向なども注視しつつ、地域や学校、民間企業、また、県警察や関係団体との連携、協力を行うなど効果的な取組を検討してまいります。以上です。
 
○議長(打越基安) たのかしら知行議員。
○17番(たのかしら知行) よろしくお願いします。
 改善していくべき内容もありましたが、本市は自転車に乗る方とともに発展してきたまちでもありますし、これからさらにそうであってほしいと願います。
 安心できる自転車環境の整備に向けて、髙島市長に決意をお伺いし、質問を終わります。
 
○議長(打越基安) 髙島市長。
○市長(髙島宗一郎) 自転車は、通勤や通学、買物などの日常利用だけではなくて、観光やスポーツなどのレジャー分野でも幅広く利用されており、市民や来訪者の方にとって安全で便利な自転車利用環境を整えることは重要であると考えてございます。今後とも、福岡のまちをより安全、安心に走ることができるように、地域や県警察、関係機関、団体や民間企業などと連携を図りながら、自転車の走行ルールや安全利用の啓発、自転車の通行空間の整備など、ソフト、ハード両面から自転車利用環境の向上に取り組んでまいります。以上です。

 

議員紹介

  1. つつみ 健太郎

    西 区

    つつみ 健太郎
  2. たばる 香代子

    中央区

    たばる 香代子
  3. たのかしら 知行

    博多区

    たのかしら 知行
  4. 石本 優子

    早良区

    石本 優子
  5. かつやま 信吾

    東 区

    かつやま 信吾
  6. 古川 きよふみ

    博多区

    古川 きよふみ
  7. 高木 勝利

    早良区

    高木 勝利
  8. しのはら 達也

    城南区

    しのはら 達也
  9. 尾花 康広

    東 区

    尾花 康広
  10. 松野 たかし

    南 区

    松野 たかし
  11. 山口 つよし

    東 区

    山口 つよし
  12. 大石 しゅうじ

    南 区

    大石 しゅうじ
PAGE TOP