○議長(伊藤嘉人)大石修二議員。
○31番(大石修二)登壇 皆さんおはようございます。私は公明党福岡市議団を代表しまして、スケートボード場整備に向けた積極的な取組について、安心、安全の最前線である交番への大きな期待について、安心して働けるシルバー人材センターについて、以上3項目について質問を行ってまいります。
まず初めに、スケートボード場の整備に向けた本市の積極的な取組についてお尋ねをいたします。
私は令和元年の12月議会におきまして、スケートボード場整備の必要性について議会質問を行いました。その後、東京オリンピックでの相次ぐ日本人選手のメダル獲得によって広く知れ渡っただけではなく、あわせて、スケボーの魅力も大きく世界中に伝わったようであります。スケボーの魅力は、自由でお互いを尊重し合っていくこと、そして、コミュニケーション能力が高まることだと言われております。確かにオリンピックでも、選手同士がお互いをリスペクトしてコミュニケーションにあふれている情景が映し出されておりました。すごく感動したことを覚えております。
それではまず、今現在の福岡市内のスケボー施設整備状況についてお尋ねをいたします。
市内の公共施設におきましてスケートボードができるのは、整備予定も含めてどれくらいあるのか、お答えをいただきたいと思います。
以上で1問目を終わり、2問目以降は発言者席にて質問を行います。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) スケートボードをできる本市の公共施設につきましては、雁の巣レクリエーションセンターに125平方メートル程度の初心者向け専用エリアがあり、令和4年度中に1,000平方メートル程度に拡張することとしております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) それでは次に、民間施設を含めてのスケートボード場についてお尋ねをいたしたいと思います。
先日、スケートボード協会の関係者やスケボー愛好者の皆さんともお話をいたしました。話題の一つに、スケボーの競技者人口についてでありましたが、オリンピック前後には約40万人ほどであったものが、日本人選手の大活躍などにより今現在では約100万人を超えているのではないかということでありました。倍以上の競技者人口の増加であります。
そこで、市内の民間施設や周辺市町村の中でスケートボードができる施設の整備状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 市内の民間施設につきましては、令和4年8月に東区社領に一般社団法人が運営する施設がオープンしたほか、9月には西区田尻にスケートボードに加えてBMXも利用できる施設がオープンしております。また、スケートボードショップにおいて簡易な施設を設けている事例もあると聞いております。周辺市町については、春日市、宗像市、古賀市、糸島市、宇美町などにスケートボードができる公共施設があるほか、今年に入り、糸島市や粕屋町に新たな民間施設がオープンしております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、スケボー施設の整備状況をお聞きいたしました。福岡市における雁の巣レクリエーションセンターの施設の拡張や民間による施設整備など、近隣の都市も含め、練習ができる場所は公共施設も民間施設も徐々に整備が進んできていることはよく分かりましたが、例えば、大きな大会ができるような規模の施設は見つけることができません。また、一番に残念なことが、都心部にスケートボードが自由にやれる施設が整備されていないことであります。3年前の質問でも指摘をしましたが、スケートボードに関する課題として、本当に一部ではありますが、心ないスケートボード愛好者によるまちなかでの危険な走行や、手すり、段差などの施設の破損、騒音問題などが残っております。そのような課題に対応するためにも、都心部にもスケボーを自由にやれる施設整備が必要であり、また、全国規模や世界規模の大会が開催できる施設があれば、観光客や交流人口の拡大など、経済効果も期待できるかと思います。身近な場所で練習ができる施設ももちろん重要でありますが、アジアの拠点都市として、世界中から若者が集うような拠点も必要かと思います。若者を中心に、福岡の都心でスケートボードを楽しく、元気いっぱい滑ってもらいたいなということも考えます。しかし、現実的には拠点的な施設の整備に当たっては、特に都心においては土地の確保が困難であり、また、土地代を含めた整備費用が課題となることから、さきに述べた理想の実現のためには、例えば、既存施設の有効活用や財源確保の視点など、大きな知恵と工夫が必要であります。そのような状況の中、一つ明るいというか、すばらしい情報が飛び込んでまいりました。一般財団法人BOAT RACE 振興会によりまして、全国のボートレース場と協力をして、ボートレース場施設の敷地を活用して、子ども向け遊具やスポーツ施設等を設置することなどにより、さらなる集客の向上や地域貢献を図るためにボートレース場のパーク化に取り組んでいるということでありました。私たち福岡市には、幸いにして都心の天神から目と鼻の先に競艇場ボートレース福岡があります。
このBOAT RACE 振興会が取り組んでいるボートレース場のパーク化とは具体的にはどのようなことを言うのか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 天本経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(天本俊明) パーク化につきましては、ボートレース場の遊休エリアを活用し、様々な機能を持たせ、地域に開かれたボートレース場を目指す取組でございます。近年、ボートレース業界全体でこの取組を推進しており、一般財団法人BOAT RACE 振興会が最大1億円の助成を行っております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、ボートレース業界全体の取組を御答弁いただきましたが、先般、競艇場ボートレース福岡の関係者の皆さんで徳島県鳴門市のボートレース場に設置されたスケートボードパークを視察されたとお聞きをしました。
そこで、今現在におきまして、全国のボートレース場でのパーク化の取組については、具体的にどのような取組で、どのような事例があるのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 天本経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(天本俊明) パーク化の取組につきましては、現在、全国24場のボートレース場のうち10場がパーク化を実施しており、子ども向け遊具施設やスケートボード、ボルダリングなどの機能を有したスポーツ施設などを設置しております。ボートレース鳴門と大村の2場においては、スケートボード施設を設置しております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今の御答弁の中で出てきましたボートレース鳴門について少し説明をさせていただきますが、このボートレース鳴門においては、ウズパークという名称のスケートボード場を核としたスポーツパークを設置しているとのことであります。初級者から上級者まで楽しめるように様々なセクション、障害物が設置をされており、若者だけでなく、親子連れでレジャーとして楽しむ人や、あるいは世界で活躍することを目指して練習に励むお子さんなど、多くの人たちに利用されているようであります。ちょっと紹介しますけれども、(パネル表示)これがボートレース鳴門のウズパークという名称のスケートボードを核としたスポーツパークになります。2018年11月に開設をされて、日本で一番美しいスケートボードパークと言われ、プロスケーター監修の西日本最大級の広さを誇る本格的な施設になっております。(パネル表示)これもそうですね。確かにきれいだと思います。
一方、本市のボートレース福岡におきましては、近年、インターネットを活用した電話投票が好調に推移をして、売上げが極めて好調である反面、ボートレース場への来場者の減少傾向が続いているため、集客に向けたしっかりとした取組の強化が必要ではないかと思っております。さきにも触れましたが、ボートレース福岡は幸いにも都心に近い絶好の立地であり、市民ニーズを踏まえ、市民の皆様のためにもさらなる有効活用を図っていく視点が重要であります。そういったことなどからも、集客の強化や地域貢献、施設の有効活用に向けた取組として、このパーク化の取組は大変に有効な手段であり、大きく期待されるものではないかと考えております。
ボートレース福岡においても早期にパーク化を実現すべきだと考えますが、御所見をお聞かせください。
○議長(伊藤嘉人) 天本経済観光文化局長。
○経済観光文化局長(天本俊明) パーク化を実施しているボートレース場では、施設が多くの地元の方に利用され、親しまれていると聞いております。ボートレース福岡においても、パーク化を通じた地域課題への対応、より多くの市民の方々に楽しんでいただける場の提供や新規顧客の獲得を図ってまいります。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今御答弁をいただきましたが、ボートレース福岡におきましてもパーク化を検討しているとのことでありましたが、まさに都市型のボートレース場である利点を最大限に生かして、アジアの拠点都市として世界中から若者を中心とした外来者が集うようなスケートボードパーク施設を核とした施設整備を図るべきであります。専門家の方々の指摘では、現在、アジア諸国でもオリンピック競技への採用によってブームに向かい始めており、競技人口がどんどん増えていること、それに加えて、そういった国民のニーズを捉えた各国政府がインフラ整備でスケートボードパーク建設を急ピッチで取り組んでいるというマスコミ報道もありました。また、本市に目を向けてみますと、現在、須崎公園は拠点文化施設の整備とともに、水辺に開かれた公園として再整備が進められているところでもあります。ボートレース福岡は須崎公園の向かいにあることから、このエリアのにぎわいの創出のためにも、そして、さらには九州の中心都市、アジアの拠点都市として、福岡市内外から多くの人たちが集まれるよう積極的な施策を打っていただきたいと思うものであります。
ぜひともスケートボードパーク施設を核とした施設整備に向けて、髙島市長のより積極的な御答弁をいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 髙島市長。
○市長(髙島宗一郎) 現在、全国のボートレース場では、地域に開かれたボートレース場を目指してパーク化の取組が進められております。こうした中、ボートレース福岡におきましては、その立地のよさを生かして、他都市の先行事例も参考に、地域課題に対応し、若者をはじめ、多くの人が集うパーク化を早期に実現したいと考えております。
大石議員御提案のスケートボード施設につきましては、東京オリンピックで新しく採用された若者に大変人気のスポーツで、市民のニーズも高まってきており、新しい施設の必要性は認識をいたしております。スケートボード施設につきましては、今後、都心部をはじめとして、利便性の高い場所への設置を検討してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) どうかよろしくお願いいたしたいと思います。
それでは次に、福岡市内の交番へ向けた地域住民の大きな期待についてお尋ねをしてまいりたいと思います。
この交番についての質問は、交番自体が警察行政であり、福岡県の管轄でありますので、正直ちゅうちょをしましたが、福岡市内に多くの交番が存在していながら分からないことがあるということ、そして、何よりも市民の皆様から交番への御要望等が寄せられたこと、このようなことがありましたので、県の管轄ではありましたが、あえて質問に取り組んだわけであります。
したがいまして、私の質問に対して答弁がしにくいことがあるかもしれません。そこはおわびを申し上げたいと思います。当然ではありますが、福岡市としてのお立場で御答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質問に入りますが、私の手元に、(資料表示)この資料ですけれども、交番について、令和2年3月に福岡県警察本部が出している福岡県「警察施設」(交番・駐在所等)個別施設計画があります。この中に、対象施設の概要及び状態等についての記述がありますので、抜粋して御紹介をいたしたいと思います。いわゆる交番と駐在所についての整備計画の説明でもあります。読ませていただきますけれども「交番・駐在所等では、パトロールや巡回連絡等の様々な活動を通じて、地域住民の意見・要望等に応えるべく、管轄する地域の実態を把握し、地域の実態に即した警察活動を行っています」。飛びますけれども「県有施設としての交番・駐在所等は、県下339施設(交番213施設、駐在所104施設、連絡所・詰所等22施設)設置されています」とあります。福岡県内の交番の役割についての説明であったり、設置数が公開されております。
以前から交番については、市民の皆様からお尋ねや要望等が寄せられておりました。交番の警察官の皆さんはどんな仕事をしているんですか、あるいは、女性警察官の方はいらっしゃらないんですか、交番の建物が古いですよ、あるいは、新しく交番ができて安心しています、地域と交番とのコミュニケーションがうまく取れませんなど、様々寄せられておりました。交番は地域住民の身近なところにあり、警察官が勤務をしており、地域住民の暮らしの安全を守る活動拠点であります。市内各地域の安心、安全にとって交番は必要不可欠な存在であることは間違いがありません。
まず初めに、交番の設置数でありますが、県内の数字は分かりましたが、私たち、福岡市内にはどれだけの交番が設置されているのか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 市内に設置されている交番につきましては、福岡県警察によりますと、54か所とのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 福岡市内には54か所の交番が設置されていることが分かりましたが、それでは、その交番の中でも、歴史の古い交番から最近設置された交番まで様々あるかと思います。具体的な築年数等はどうなっているのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 市内に設置されている交番につきましては、県警察によりますと、最も築年数が古い交番は早良区の原交番で50年、最も築年数が新しい交番は博多区の中洲警部交番で1年とのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 次に、交番の配置についてでありますが、どこの地域に交番を配置するのか、この配置については、地域住民の人口数や1つの交番で幾つの校区を所管するのかなど、どのような基準で配置されているのでしょうか、何らかの基準があって、それに基づいて設置されているのでしょうか。基準があればお示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 交番配置の基準につきましては、県警察にお尋ねいたしましたが、公表しておらず、お答えすることは難しいとのことでございました。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 県警からは交番の配置については答弁が難しいということでありました。せっかくの情報発信の機会でしたけれども、誠に残念でなりません。
それでは次に、各地域の交番の活動についてでありますが、市内全域に配置されている交番について、日常的に、具体的にはどのような活動をされているのでしょうか、お示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 交番の活動につきましては、県警察によりますと、様々な警察事象に即応できるよう、昼夜を分かたず常に警戒体制を保ち、適宜パトロールや巡回連絡等を行っているとのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、交番の日常活動をお聞きしましたが、近年、女性の活躍は大変に目覚ましいものがあります。それは警察におきましても同じような状況であるやに聞いております。全国の警察におきましても、女性警察官の採用に積極的に取り組んでいると聞くところであります。
福岡県警察における女性警察官の人数と警察全体に占める割合についてお尋ねをいたします。また、将来の採用方針はどうなっているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 福岡県警察における女性警察官の人数につきましては、県警察によりますと、令和4年4月1日現在で約1,070人、定員に占める割合は約9.5%とのことでございます。また、令和5年度までに女性警察官の割合を10%とする採用方針とのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 先ほどの質問の中で、福岡市内に設置されている交番数は54か所ということでありました。
それでは、その54か所の市内交番の中で、女性警察官が配属されている交番は何か所あるのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 女性警察官が配属されている交番につきましては、県警察によりますと、14か所とのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 福岡市内の交番54か所の中で、14か所の交番に女性警察官が配属されていることが分かりました。
それでは、この14か所の交番では何人の女性警察官が勤務をして、どのような理由で配属交番は決まるのか、男女比の関係など、何か特別な基準があるのでしょうか。また、市内7行政区ごとの配属状況はどのようになっているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 女性警察官の配属先を決める基準や配属状況につきましては、県警察にお尋ねいたしましたが、人事配置上のことであり、お答えすることは難しいとのことでございました。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) なかなか御答弁ができない状況でありますけれども、女性警察官に関する質問、配属基準の有無、市内7行政区ごとの配置状況などについて、これもまた、県警から答弁ができないとのことでありました。市民からの率直な、素朴な質問になぜお答えができないのか、この件についても、残念でなりません。
答弁がありませんので、次に行きますけれども、福岡県警察でも多くの女性警察官が活躍をされていますが、そもそも女性対応の施設整備はされているのでしょうか。福岡市内に設置されている交番で、女性専用のトイレや休憩室、シャワー室など、女性警察官が勤務しやすい設備が整備されている交番は何か所あるのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 女性専用の設備が整備されている交番につきましては、県警察によりますと、14か所とのことでございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 先ほど女性警察官関連の質問には答弁ができないとのことでありましたが、女性対応の施設整備がなされている交番は14か所であり、そして、市内での女性警察官の配属交番が14か所となっております。答弁がありませんので、推察するしかないんですけれども、女性対応の施設整備によって女性警察官の配属は決まっているということではないのかというふうに考えます。
地域で地域の方々とお話をしますと、女性警察官の皆さんへの市民及び地域住民の期待は大変に大きなものがあることがよく分かります。このような市民の皆さんの思いに対して福岡市としてはどのような所感をお持ちなのか、また、どのように応えていけるのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 女性警察官に対する市民の期待につきましては、本市としましても、子どもや女性、高齢者にとって相談相手が女性警察官であれば、安心感を与え、話しやすく、地域住民にとって親しみやすさもあるのではないかと考えております。また、地域の声などについては、様々な機会を通じて県警察にお伝えしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今は女性警察官についてのお尋ねをしましたが、昨今の社会状況もあり、警察全体にだけではなく、地域の交番に対しても多くの住民の皆さんの期待が相当に大きいものがあるかと思います。例えば、交番が設置されている地域、校区の要望とか、相談とか、そういった場合はどのような方法で対応を取られているのでしょうか。要望懇談会とか、地域と交番が交流して話合いを行う機会とか、あるいは地域への住民アンケート調査活動など、具体的にどのような方法で交番は地域の声、要望等を把握しているのでしょうか。
地域と交番のコミュニケーションの上手な取り方や、そもそも福岡市と県警の意見交換の場など、具体的にはどのようになっているのか、それぞれの取組についてお聞かせください。
○議長(伊藤嘉人) 下川市民局長。
○市民局長(下川祥二) 地域の声や要望等の把握につきましては、県警察によりますと、全ての交番に交番連絡協議会を設置しており、地域住民の警察に対する意見、要望等を把握するとともに、地域住民と地域の治安に関する問題について協議を行っております。また、地域の家庭、事業者等を訪問した際、地域住民からの意見、要望等をお伺いすることもあるとのことでございます。
次に、福岡市と県警察との意見交換につきましては、地域から信号機などの交通安全施設に関する設置要望が出された場合には、区役所で要望書を受け付け、警察署を通じて県公安委員会に要望を行っております。また、大規模イベント開催などに伴い、適宜担当局から県警察に対して意見や要望を伝え、協議を行っております。さらに、県警察と福岡市の連絡協議会を開催し、お互いの要望事項について、内容の確認や意見交換を行っております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 福岡市の安心、安全については、当然でありますが、市民、地域住民の協力も大変重要であり、必要不可欠であります。福岡市では、各校区、地域での青パトによる巡回パトロール、夜回り活動、子どもたちへの見守りなど、市民、住民も自らやれることはしっかり取り組んでいこうということで頑張っている状況であります。そのような中で、これまで述べてきましたが、日々福岡市民の安心、安全、治安の向上に対して職務に精励されておられる警察官の皆様に対しましては、心から敬意を表したいと思います。この最前線で活躍されておられる警察官の皆さんの使命感が大変重要であり、このことが犯罪の解決、安心のまちづくりにつながってくるかと思います。そういった意味から、警察官の就労、職場環境等の改善、女性警察官が働きやすい職場環境の整備、交番と地域とのコミュニケーションの取り方、交番と地域との信頼の構築など、非常に重要であると考えております。
これから市民、地域住民からの期待にはどのように応えていかれるのか、中村副市長から福岡市としてのお立場で御所見をお聞かせください。
○議長(伊藤嘉人) 中村副市長。
○副市長(中村英一) 交番につきましては、地域にとって身近な警察施設であることから、お互いに良好な関係を築いて連携を深めていくことが重要であって、あわせて、女性警察官をはじめ、全ての警察官にとって働きやすい職場環境を整えていくことも、安全、安心な市民生活につながるものと考えております。今後とも、地域の声などにつきましては、様々な機会を通じて県警察にお伝えしてまいりますとともに、安全で住みよいまちづくりの実現に向けまして、警察や地域、関係機関と連携しながら取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) それでは、最後の質問に入りますけれども、最後に、安心して働けるシルバー人材センターについてお尋ねをいたします。
現在、日本において急速に少子・高齢化が進展している状況であります。そのような社会状況の中で、高齢者が社会参加をして、社会の中で活躍することは極めて重要なことであります。こうした中、福岡市シルバー人材センターは、これまで多くの高齢者へ多くの様々な就労機会を提供してこられました。
確認の意味でもありますが、シルバー人材センターとはどのような団体なのか、沿革も含めてお尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 福岡市シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づく団体でございまして、昭和58年に社団法人として設立され、平成24年からは公益社団法人として運営されております。同センターは、高齢者が働くことや多様な社会参加を通して、健康と生きがいの充実を図り、活力ある地域社会づくりに寄与することを目的に、高齢者の希望に応じて臨時的かつ短期的または軽易な業務に係る就業機会を提供いたしております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) それでは次に、福岡市シルバー人材センターは何人の会員数で構成をされているのか、10年前、5年前、昨年度の会員数は幾らか、あわせて、男性会員、女性会員の比率はどうなっているのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 10年前の平成24年度の会員数は6,908人で、男性が65.9%、女性が34.1%、5年前の29年度は6,838人で、男性が63.2%、女性が36.8%、令和3年度は6,695人で、男性が60.6%、女性が39.4%となっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) やっぱり女性会員数が年々増えているということがよく分かるような気がいたします。
これまで様々な就労機会を提供されていますが、就業形態と主な業務としてはどのようなものがあるのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 会員の就業形態につきましては、会員が個人事業主として業務を請け負う請負、委任と会員が企業等に派遣されて働く派遣の大きく2種類がございます。それぞれの主な業務につきましては、請負・委任は、駐輪場等の指定管理、屋内清掃、除草、植木の剪定、家事援助など、また、派遣は、小売店の店内業務、ビル、建物の清掃、調理などとなっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、シルバー人材センター会員の皆様の就業形態をお尋ねしましたが、就業延べ人数と契約金額について、さらには請負、委任と派遣の割合は10年前、5年前、昨年度ではどのような状況になっているのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 平成24年度の就業延べ人数は48万4,453人で、請負、委任と派遣の割合はそれぞれ99.0%と1.0%、29年度は52万8,010人で、それぞれ93.0%と7.0%、令和3年度は48万9,090人で、それぞれ84.3%と15.7%となっております。また、平成24年度の契約金額は19億8,430万円余で、請負、委任と派遣の割合はそれぞれ98.9%と1.1%、29年度は22億6,520万円余で、それぞれ92.9%と7.1%、令和3年度は22億9,190万円余で、それぞれ84.3%と15.7%となっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) それでは次に、シルバー人材センターの会員の平均年齢でありますが、社会の高齢化の影響を受けているかと思いますが、10年前、5年前、昨年度ではどのように推移してきているのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 会員の平均年齢につきましては、平成24年度が70.1歳、29年度が72.0歳、令和3年度が73.8歳となっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、シルバー会員の平均年齢を御答弁いただきましたが、年々高齢化が進んできているような状況であります。年齢を重ねても元気で活動的に過ごすことは、人生の中でも大変に重要であります。その意味でも、シルバー人材センターが担う使命、役割は大きいものがあるかと思います。
ただ、その反面、心配されるのが就業中の事故であります。10年前、5年前、昨年度の就業中に起きた事故について、それぞれ発生件数をお尋ねいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 就業中に起きた事故の件数につきましては、平成24年度が20件、29年度が11件、令和3年度が19件となっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 先ほどは10年前、5年前、昨年度の事故件数をお尋ねしましたが、それでは、重篤な事故につきましては、3か年だけではなく、これまでの期間で発生はしていないのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) シルバー人材センターにおきましては、死亡または6か月以上の入院に至った事故を重篤事故といたしておりまして、これまでに1件の死亡事故が発生いたしております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 残念ながらこれまでに死亡事故が1件発生しているとのことでありました。これ以上は深くは聞きませんけれども、この福岡市シルバー人材センターではどのような事故が多く発生しているのでしょうか。何か特徴的な、傾向的なものがあるのか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 会員の就業中の事故につきましては、転倒が最も多くなっております。事故の状況といたしましては、段差などにつまずいたもの、足を滑らせたものなどが多く、また、発生場所といたしましては、屋外が多い傾向がございます。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 本市のシルバー人材センターにおける事故については、転倒事故、これが特徴的であるとのことでありました。
それでは次に、これまでの事故について、その内訳について、請負、委任と派遣、その割合はどうなっているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 事故における請負、委任と派遣の割合につきましては、平成24年度は請負、委任が95.0%、派遣が5.0%、29年度はそれぞれ100%とゼロ%、令和3年度はそれぞれ94.7%と5.3%となっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 事故についてお尋ねをしましたが、せっかく就業の機会を得ながら事故が起きてしまえば、全てが台なしであります。
本市のシルバー人材センターにおいては、就業中の会員の安全確保に対してどのような取組が行われているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 会員の安全確保の取組といたしましては、就業開始後のミーティング等における注意喚起や、会員が就業現場を巡回し、危険な作業を行っていないかどうかを確認する安全パトロールを日常的に行っております。また、事故の発生状況や再発防止策の周知、安全に関する講話などを行う安全・適正就業促進大会や、芝刈り機などの正しい取扱方法や安全衛生について学ぶ安全・適正就業講習などを定期的に実施いたしております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 会員の安全確保のための取組をお示しいただきましたが、万が一に事故が発生した場合は、具体的にどのような対応がなされているのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 事故が発生した場合につきましては、会員に対し、事故に関する情報を速やかに提供するとともに、事故の要因を分析の上で再発防止策を検討し、会員への指導や注意喚起を行っております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) これまでけがの発生状況についてお尋ねをしました。次は、起こってほしくはありませんが、事故発生後の状況についてお尋ねをいたしたいと思います。
もしもシルバー人材センターの会員がけがをしてしまった場合、具体的にはどのような補償が受けられるのでしょうか。その際は労災は適用されるのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) けがをした場合などの補償につきましては、請負、委任の場合は、シルバー人材センターと会員は雇用関係にないため、労働者災害補償保険の適用はございませんが、シルバー人材センターが加入している団体傷害保険から保険金が支払われることとなっております。
なお、保険金の金額は、死亡保険金が900万円、入院保険金が日額3,000円、通院保険金が日額1,000円となっております。また、派遣の場合は労働者災害補償保険が適用され、療養補償給付や休業補償給付などが支給されることとなっております。以上でございます。
○議長(伊藤嘉人) 大石修二議員。
○31番(大石修二) 今、事故発生後の補償についてお聞きをしましたが、ほとんどの事故が請負、委任の就業形態の事故であります。この就業形態では、労働者補償災害保険、いわゆる労災が適用されないことになり、したがって、けがをされた人は療養補償給付や休業補償給付などが受給できないことになります。請負、委任での事故においては、シルバー人材センターが加入している団体傷害保険から保険金が支払われ、死亡が900万円、入院日額が3,000円、通院日額1,000円が支給されるとのことであります。今どきこのような補償内容では、とても安心できるものではないと思います。もっと補償を手厚くするべきではないでしょうか。先日、市民相談も受けました。シルバー人材センターで働きたいけれども、事故が起きた際の補償が心配で働けないと、怖いですということでありました。先ほどの補償内容をお聞きすると、その気持ちもよく理解ができます。高齢者の皆さんがもっと安心して働ける労働環境を早急に整備すべきであると思います。
安心、安全の補償内容の改善へ向けて、真剣かつ前向きな御答弁を期待いたしまして、質問を終わりたいと思います。
○議長(伊藤嘉人) 中村福祉局長。
○福祉局長(中村卓也) 高齢者が安全に安心して働ける環境をつくっていくことは、高齢者が意欲や能力に応じて生き生きと活躍できる社会をつくっていくためにも大変重要であると考えております。シルバー人材センターにおきましても、会員の安全が確保され、安心して働ける環境が実現されるよう、引き続き同センターに対する働きかけや支援を行ってまいります。以上でございます。