◯議長(平畑雅博) 田原香代子議員。
◯16番(田原香代子)登壇 私は公明党福岡市議団を代表して、本議会に上程されました令和8年度一般会計、特別会計並びに企業会計の予算議案、条例議案、関係諸議案につきまして、賛成の意を表し、討論を行います。
本予算については、市政運営の観点から第10次福岡市基本計画の着実な推進と山積する諸課題への対応を両立させることが重要です。依然として続く物価高騰から市民生活と地域経済を守り抜くため、変化する社会状況に迅速かつ柔軟に対応し、効果的な施策を機動的に実行することを求めます。
同時に、将来にわたって持続可能なバランスの取れた財政運営の推進に努めるとともに、自主財源確保の取組として、ふくおか応援寄付における返礼品のさらなる魅力向上を図るなど施策の充実を強く求めます。
防災、減災対策については、福岡市地域防災計画の見直しに当たり、近年の災害教訓を確実に反映させることが不可欠です。感震ブレーカーの設置促進や、障がい者、高齢者などの個別避難計画の作成推進など事前防災の強化を求めます。また、TKB向上プロジェクトの一環として導入されるトイレトレーラーについては、災害時の迅速な派遣体制を構築するとともに、平時においても、イベントなどでの活用を通じて広く市民へPRを行い、防災意識の啓発につなげることを要望いたします。
国際施策の推進については、本年10月のアジア太平洋都市サミット開催を絶好の機会と捉え、国際会議誘致やビジネス交流を加速させ、本市のプレゼンス向上を強力に推進するよう求めます。あわせて、日本人大学生留学奨学金制度を通して、本市を牽引するグローバル人材の育成と定着が着実に図られるよう要望いたします。
DXの推進については、ふくおかサポートやAIなどの活用により市民の利便性向上や業務の効率化を一体的に推進するとともに、それによって生み出されたリソースを対面サービスや福祉などの充実に充て、本市が目指すぬくもりのあるDXの実現に向けた取組の強化を要望いたします。
子育て支援については、来年度から授乳室に搾乳も可能である旨のステッカー掲示や産後ケア事業の拡充などで、安心して育児に取り組む環境づくりをさらに進めていただくよう要望します。
ひとり親家庭からのニーズが高い就労支援については、ひとり親家庭ワンストップ支援事業を新年度から開始します。ひとり親家庭に理解のある雇用先へ就職することは、生活の質の向上をはじめ大きな支援となるため、積極的に進めていただくよう求めます。
食と居場所づくりの支援については、来年度から長期休業中の開催回数に応じた補助金増額が実現します。子どもを地域で育て、見守り、誰一人取り残さない支援を引き続き要望します。
ネット利用の低年齢化が進み、若年層のSNS依存も深刻化しつつあることを踏まえ、小学生にはネットを離れた自然体験の充実を図るとともに、中高生には多様な人と関わる機会の創出につながる居場所づくりの支援をさらに拡充するなど、発達段階に応じた健全な成長を支える環境づくりを要望します。
全小学校に教育支援員を配置するなど、増え続ける不登校に対して新年度も対策を進めています。3月には百道松原中学校から初めての卒業生が全員新たな進路に進むなど、これからも学びの機会を失わない支援を要望します。
通級指導教室については、全国に誇る拠点方式と、保護者、児童生徒のニーズに対応する巡回方式を併用し、将来的には校内通級の環境が整えられるよう要望いたします。また、個別最適化教育の実践が進むことで、将来的には障がいの有無にかかわらず、一緒に学び、一緒に成長ができるインクルーシブ教育への発展が図られることを期待します。
来年度策定する働き方改革推進プログラムに基づき、教員の休憩場所確保や業務棚卸しをさらに実施するなど、よりよい教育環境の充実を進めていただくよう要望します。
いじめは絶対に許さないとの強い意識を教育に関わる全ての人が持ち、来年度新事業いじめに関するプロジェクトチームによる調査研究、現場支援を全力で進め、他都市におけるいじめ早期対応事例も調査研究いただくよう要望します。
中小企業の伴走支援については、取引適正化法への法改正を踏まえ、労務費の指針、価格交渉の進め方など中小事業者に寄り添った相談体制を構築するとともに、本市として適正な取引を推進する取組を求めます。
就労支援について、生涯働き続けたい市民の選択肢が広がるよう、スキル取得の充実や事業者とのマッチングなどにさらに力を入れていただくよう要望します。
新産業及びクリエイティブ関連産業については、国内外から本市への関心を引き寄せる大きな可能性を持っていることから、多様な事業者、市民、関係者で育てていく仕組みを要望します。
文化芸術振興については、障がい者などの鑑賞機会創出における新事業によって対象者まで情報が伝わる取組を求めておきます。
3年後に開港130周年を迎える博多港は、国際交流の拠点として栄え続け、現代においても重要な役割を果たしています。市民が気軽に足を運べるよう博多ポートタワーでのイベントの充実や、港湾施設への親子見学会などで港湾全域の取組が市民の生活に還元されていることをさらに周知するとともに、花や緑、アートで港湾を彩る本市らしいにぎわいづくりも要望いたします。
福岡空港については、第2滑走路の供用開始から待機時間の短縮と定時性の向上を分かりやすく示すとともに、騒音対策については、近隣の声を十分に聴きながら状況に即した対応を要望します。
農業の新たな担い手の参入を加速させるために、リースやサブスク導入など初期投資の不安を和らげる取組が必要です。また、農福連携による負担の分散をさらに進め、経営多角化やブランド化による所得向上への支援を求めます。
海業の推進については、漁港の未利用地活用による渋滞、駐車場やトイレ不足など他都市での取組状況における課題を踏まえ、国に関連予算を求めるとともに、本市でも局を超えた横断的な協力体制を求めておきます。
魚食の推進については、魚食離れが進む子育て世帯へ向けた他都市の成功事例も参考に取り組むよう要望します。
花粉ゼロの森づくり推進事業については、森林資源の循環利用を確実に行いながら花粉を減らし、花粉症に悩む方々の問題解決に向けて進むよう要望いたします。
Fukuoka Flower Showは多くの市民に人気を博しました。花と緑と笑顔があふれる福岡を目指して、公園や街路樹などの整備、公共空間の緑化推進に取り組むとともに、地域の花づくり活動や公園愛護会、企業版愛護会が持続可能な体制で一人一花運動を実施できるよう支援の拡充を求めます。
公共交通空白地や不便地対策として、バスダイヤ改正に伴う減便への適切な対応とオンデマンド交通の拡充を要望します。
また、高齢者や障がい者、来街者にとってニーズが高いユニバーサルデザインタクシーの導入補助を継続するよう要望します。
居住者支援については、高齢者や障がい者、子育て世帯などの住まいの安定確保、新年度から始まる関連事業対象者への周知、柔軟かつ丁寧な対応を要望します。
また、市営住宅におけるシェアハウスの試行推進と全市展開へ向けた体制整備を要望します。
精神障害者保健福祉手帳の交付には、2年に一度の更新時、はがきなどでの案内や通知がなく、更新漏れもあることから、プッシュ型で発信できる仕組みづくりを要望します。
また、18歳を境に補聴器助成の対象外となる現状を踏まえ、助成期間が短期の場合は18歳以上も対象とするなど柔軟な対応を要望します。
障がい福祉サービスにおいて、事業所の適正化と併せて、医療的ケア児・者や強度行動障がいのある方の受入れとレスパイト支援は不可欠です。本市の短期入所の利用者は全体の約3割にとどまっていることから、関係局とも連携し、短期入所支援事業を力強く推進するとともに、本人や家族に対して有効なレスパイト支援となるよう要望します。
地域福祉の担い手不足と負担が深刻化する中、配置した地域福祉活動支援員については、活動の幅を広げ、現場に即した支援となるよう求めます。あわせて、地域で高齢者や障がい者、子育て世帯の孤立を防ぐため、日々ボランティアとして活動している地域福祉委員についても、存在をしっかり住民へ周知することを求めます。
ひきこもりは推計約146万人いると言われ、本市でも2万人とされる深刻な社会課題です。個人の問題ではなく、社会構造の課題と捉え、当事者が安心して生活ができる環境整備と心の安定も含めた包括的な支援が求められています。アウトリーチ強化に向けた出張ひきこもり相談会のさらなる充実、また、ピアサポーターやペアレントメンターの養成、活用に取り組むことを要望します。
感染症対策については、正しい知識の普及、情報発信が重要です。新年度から始まるRSウイルスワクチンの定期接種について認知度や有効性の周知を図るとともに、肺炎球菌ワクチンの接種については、任意接種への助成を行うなど接種しやすい環境整備を要望します。
がんの早期発見、早期治療のための検診の実施、啓発は重要です。特に膵臓がんは、初期発見の5年生存率が大幅に改善されるため、腹部超音波検査や簡易的ながんリスク検査の実施を求めます。また、がん予防の観点から、カウンセリング体制が十分に確保されている医療機関の遺伝子検査について費用助成を要望します。
環境に関して、民間事業者とも連携したペロブスカイト太陽電池の導入支援の強化や、CO2吸収型のカーボンニュートラルコンクリートなどの導入検討をお願いします。
リチウムイオン電池などの適正処理については、回収拠点の拡充と併せ、エックス線やAIを活用した検知器に対する補助の検討など、レアメタルのリサイクルの一層の強化を求めておきます。また、資源物持ち去り防止対策については、持ち去る側と買い取る側の両方を強化するようお願いしておきます。
道路下水道に関して、博多駅筑紫口の交通混雑は自家用車、タクシー、貸切りバス、連接バスを含むバス停対策など抜本的な混雑緩和ができるよう求めておきます。また、路側のカラー化など、地域からの要望をしっかりと踏まえた歩行者目線の交通安全対策を強力に進めるよう要望します。
浸水対策強化については、令和8年度に策定される次期雨水整備Doプランにおいてしっかり推進するよう求めておきます。また、残る市内351世帯の下水道未整備地区の早期解消をお願いしておきます。
水道に関して、令和8年度は水道スマートメーター100台を試験導入されますが、これまでの実証結果に基づき、できるだけ早期に全戸導入に向けた推進を要望します。また、早良区内で検討されているマイクロ水力発電についても、早期実装ができるよう求めておきます。
消防に関して、救急需要が増加する中、救命力向上や救急隊の負担軽減のため、医療機関への一斉受入れシステムの導入や最新のICTを活用した救急隊アプリなどの早期導入を行うよう求めます。
福岡市地下鉄に関して、地下鉄利用者のさらなる利便性向上のため、福岡市地下鉄から乗車してJR筑肥線で下車する場合などにおいて、障がい者用はやかけんやクレジットカードタッチ決済時の早期課題解消をお願いしておきます。
以上、令和8年度予算には、福祉、子育て、経済など様々な分野で市民が待ち望み、我が会派が要望してきた数多くの施策も盛り込まれました。私たち公明党福岡市議団も市民一人一人がそれぞれの幸せを実感できる施策を提案し、市政の発展に力を尽くしてまいります。
人と環境と都市活力が高い次元で調和したアジアのリーダー都市の実現を目指し、元気で住みやすいまちをさらに発展させるため、スピード感を持って様々な課題に果敢にチャレンジされている高島市長のリーダーシップに御期待申し上げ、賛成討論を終わります。
















